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ホワイトニングで差し歯や詰め物の黄ばみは白くできる?

▼目次

1. 差し歯や詰め物はホワイトイングでは白くならない理由

2. 差し歯や詰め物の黄ばみの原因

3. 差し歯や詰め物の黄ばみの対処法

4.差し歯や詰め物の素材について

 

 

1.差し歯や詰め物はホワイトイングでは白くならない理由

ホワイトニングとは、歯の表面に付着した色素を除去し、歯を白くする治療法です。

ホワイトニングの効果が現れるまでの期間は、個人差がありますが、概ね2週間から1ヶ月程度が一般的です。ただし、以下のような要素によって期間が変わってくることがあります。当然ながら、歯の汚れ具合や歯の色調によって効果が現れるまでの期間が異なります。そのためホワイトニング前には歯の汚れを落とすクリーニングを行う必要があります。

ホワイトニングには、クリニックで行うオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニング、両者を組み合わせたデュアルホワイトニングがあります。
ホワイトニング方法により効果が現れるまでの期間が変わってきます。
オフィスホワイトニングは歯科医院にて歯を白くする方法で短期間で効果が現れることが多いですが、ホームホワイトニングよりは色戻りが早いことがあります。
ホームホワイトニングは歯科医院に通う必要はなく、自宅で歯をホワイトニングできる方法で低濃度のホワイトニングジェルを用いるため安全性が高い方法です。
ホームホワイトニングはじっくりホワイトニングを行うため継続するとオフィスホワイトニングより歯が白くなりやすく、白さが長持ちするといったメリットがありますが、オフィスホワイトニングより即効性は低くなります。
即効性のあるオフィスホワイトニングと持続性を持つホームホワイトニングを組み合わせたデュアルホワイトニングという方法もあります。
ホワイトニングは、歯の表面に塗布した薬剤が過酸化水素や過酸化尿素などの成分と反応し、歯の表面に付着した着色物質を分解することで、白く輝く歯を取り戻す治療法です。

原則として、ホワイトニングは自分の歯(天然歯)で歯の神経が生きている歯には効果を期待できますが、人工歯である差し歯や詰め物自体はホワイトニングしても白くなりません。
経年劣化などにより黄ばんでしまった差し歯や詰め物などの人工歯を白くしたい場合は、ホワイトニングでは差し歯や詰め物を白くすることは難しいため、差し歯や詰め物自体を入れ替える必要があります。

差し歯がある方で、自分の歯も差し歯も両方とも白くしたい場合には、先にホワイトニングを行っていきます。ホワイトニングにより天然歯の色を白くした後、差し歯や詰め物の色が目立つ場合には周囲の歯の色に合わせて、差し歯を作り替えることも可能です。

ホワイトニング治療を受ける際は、クリニックでのカウンセリングや診断が大切です。
歯科医師と相談しながら、自分に合った施術プランを立てることが、効果的です。
当クリニックでも、患者さんひとりひとりの状態を把握しながら、最適なホワイトニング治療を提供しておりますので、ご相談ください。
 

 

2.差し歯や詰め物の黄ばみの原因

差し歯や詰め物の黄ばみの原因はいくつかあります。

➀食品や飲み物に含まれる着色料が詰め物や差し歯の表面に付着する場合

例えば、コーヒー、赤ワイン、カレー、チョコレート、ソース類など濃い色の食品には多くの人工着色料や天然着色料が含まれています。
これらの着色料が繰り返し接触することで、差し歯や詰め物に黄ばみが生じやすくなります。特にプラスチック素材の差し歯は歯の表面に着色がつきやすいです。

➁喫煙

喫煙(タバコ)の煙は多くの有害物質を含むほか、着色物質も含まれています。喫煙している人の部屋の壁色が変色してくるのと同じように、タバコの着色物質が詰め物や差し歯の表面に付着し、長期間喫煙していると、段々と黄ばんできてしまいます。

➂口内環境の悪化が関与する場合

先程述べたように、色の濃い食品や飲み物は歯に着色しやすいため、日ごろのケアをしていないと歯は黄ばみやすくなります。さらに歯周病や虫歯などの口腔内疾患により、口内環境が悪化すると、差し歯や詰め物も黄ばんでくることがあります。

➃差し歯や詰め物の素材の老朽化

保険治療で使われている差し歯はレジンというプラスチックの素材でできています。レジンには吸水性があり、年数が経過すると、素材の劣化が進んで表面が変色しやすくなります。

黄ばみを防ぐためには、まずは適切な口内ケアが重要です。
正しい歯磨き方法を実践し、日頃からのセルフケアに加えて、歯科検診でのクリーニングを行いましょう。
また、食生活や喫煙の見直しも大切です。そのうえでの経年劣化などにより黄ばんでしまった差し歯や詰め物を白くしたい場合は、ホワイトニングでは差し歯や詰め物を白くすることは難しいため、差し歯や詰め物自体を入れ替える必要があります。セラミックの差し歯であれば、レジンの差し歯よりも変色は少なくなり、白さが長持ちします。

自分のライフスタイルや口腔状態に合わせてアプローチすることが大切です。
当院では、患者様一人ひとりに合ったケア方法をアドバイスさせていただいておりますので、お気軽にご相談ください。
 

 

3.差し歯や詰め物の黄ばみの対処法

差し歯や詰め物の黄ばみの原因の対処法をお伝えします。

➀食品や飲み物に含まれる着色料が詰め物や差し歯の表面に付着することで黄ばんでいる場合

・飲食後はできる限り、すぐに水で口をすすぐようにして、歯磨きを行う。
・染色の可能性が高い飲料を摂取する際はストローを使用する。
・セルフケアだけでは取り除けない汚れが付着することがあるため、定期的に歯科医院にてクリーニングを受ける。

➁喫煙している場合

・健康のためにも、歯の着色のためにも、できる限り喫煙の習慣をやめる。
・喫煙がやめられない場合は、少なくとも食後の喫煙を避け、喫煙後は歯をブラッシングする。
・定期的な歯科診療を受け、プロフェッショナルなクリーニングでタバコの着色を除去する。

➂口内環境の悪化が関与する場合

・日々の正しい歯磨きを徹底する。
・歯間ブラシやデンタルフロスを使用し、歯と歯の間も清潔に保つ。
・定期的な歯科医院でのクリーニングを受け、口内環境を健康に保つ。

➃差し歯や詰め物の素材の老朽化により黄ばんでいる場合

・差し歯や詰め物に問題があったり、不具合がある場合には、必要に応じて、新しい差し歯や詰め物にする
・高品質な素材を選び、耐久性と審美性を考慮した歯科治療を受ける。
 

 

4.差し歯や詰め物の素材について

いつまでも、健康的な白い歯でいたいですよね。

まずは毎日の歯磨きやホームケアはで大事です。
日頃からのセルフケアに加えて、歯科検診でのクリーニングを行いましょう。
また、食生活や喫煙の見直しも大切です。

そのうえで自分の歯である天然歯を白くしたいという希望があれば、ホワイトングにより歯を白くすることが可能です。
原則としては天然歯であり歯の神経が生きている場合にホワイトニング効果を期待できます。(ウォーキングブリーチは除きます。)

しかし経年劣化などにより黄ばんでしまった差し歯や詰め物などの人工歯を白くしたい場合は、ホワイトニングでは差し歯や詰め物を白くすることは難しいため、差し歯や詰め物自体を入れ替える必要があります。

保険治療で使われている差し歯はレジンというプラスチックの素材でできています。レジンには吸水性があり、年数が経過すると、素材の劣化が進んで表面が変色しやすくなります。そのため黄ばんできやすいです。

レジンの差し歯ち比べて、セラミックの差し歯は吸水性の無い素材であるため、劣化しにくく変色は少なくなりますので、差し歯の白さは長持ちします。

セラミックの差し歯の特徴
・審美性に優れている(見た目が美しい)
・経年劣化がほとんどなく、変色しにくい
・金属アレルギーのリスクがない
・虫歯の再発リスクも低い

このように差し歯の種類によっては、黄ばみやすいレジン素材と変色しにくいセラミック素材はあります。
しかし差し歯の種類に関わらず、もちろん定期的なケアは重要になってきますので、健康的で綺麗な歯をキープしていけるように毎日の歯磨きやホームケアには力を入れていきましょう。

患者様一人ひとりの口腔内の状況によって、最適な治療計画は異なってきますので、お悩みの方はぜひ奥州福島デンタルクリニックまでお越しくださいね。


監修
 院長・審美歯科担当 山田 恵理