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ホワイトニング痛み解消ガイド しみる原因と知覚過敏への対処法

▼目次

1. ホワイトニング治療で歯がしみる原因

2. ホワイトニングを控えたほうがよい方

3. 当クリニックのホワイトニングについて

4. 知覚過敏の痛みを軽減する対処方法

 

 

1. ホワイトニング治療で歯がしみる原因

ホワイトニングとは、歯の表面にホワイトニング剤を塗布して、歯の色素沈着を分解して歯の色を白くすることです。

ホワイトニングを行った際に歯が染みるといった症状を感じる場合があります。
通常はホワイトニング後の歯がしみるといった症状は一時的なものであり、短期間に軽減される場合が多いです。
ホワイトニング後、何日も経過しても、しみて痛い場合には別の可能性も考えられます。

➀歯にクラックがある場合

歯にクラックという小さなヒビが入っている場合、ホワイトニング剤が内部の象牙質を刺激し、歯が染みるようになります。

➁歯周病が進行して、歯の根が露出している

歯周病が進行している場合にホワイトニングを行うと、ホワイトニング後に歯がしみるといった症状を引き起こす可能性が高くなります。

➂食いしばりや歯ぎしりにより、歯の先端がすり減っている場合

食いしばりや歯ぎしりにより、歯の先端が削れてくると、ホワイトニング剤で歯がしみる症状を引き起こす可能性が高くなります。

➃歯の根元にくさび状の欠損がある場合

歯と歯茎の間がくさび状に削れてくる場合、ホワイトニング剤で歯がしみる症状を引き起こす可能性が高くなります。
ブラッシング圧が強すぎる場合や、硬すぎる歯ブラシで研磨剤入りの歯磨き剤を使用している場合に、歯の根元にくさび状の欠損が起こりやすくなります。また食いしばり、歯ぎしりなど歯に横揺れの力が生じる場合にもくさび状の欠損は起こります。

➄虫歯がある場合

虫歯が進行している場合にホワイトニングを行うと、ホワイトニング後に歯がしみるといった症状を引き起こす可能性が高くなります。

➅ホワイトニング剤の濃度が高すぎる場合

ホワイトニング剤の濃度が高すぎる場合には、ホワイトニング後に歯がしみるといった症状を引き起こす可能性が高くなります。
一般的に、濃度が高いほど痛みが強くなる傾向があります。

歯を白くしたいという気持ちから、海外の通販でホワイトニング剤を購入されている方もおりますが注意が必要です。他の人種に比べて、日本人はエナメル質が薄いため、濃度の高いホワイトニング剤を自己判断で使用することにより歯や歯茎にダメージを与えてしまうことがあります。

患者様一人ひとりの口腔内の状況によって、最適な治療計画は異なってきます。
お悩みの方はぜひ奥州福島デンタルクリニックまでお越しくださいね。
 

 

2.ホワイトニングを控えたほうがよい方

➀18歳以下の方

乳歯や生えたての永久歯にどのようなリスクがあるかは明らかにされておりません。
そのため、ホワイトニングの対象年齢は原則として18歳以上とされています。

➁妊娠中または授乳中の方

ホワイトニング薬剤が胎児や乳児へどのような影響を及ぼすのかが現段階ではわかっていないため、当院では妊娠中または授乳中の方にはホワイトニングを控えて頂いております。

➂無カタラーゼ症の方

無カタラーゼ症は過酸化水素を分解するカタラーゼという酵素が先天的に欠損している疾患で、口腔内に歯肉炎を起こしやすいです。
無カタラーゼ症の方は過酸化水素を体内で分解できないため、壊死性潰瘍など重篤な口腔内疾患を引き起こす恐れがあります。
そのため、無カタラーゼ症の方は、過酸化水素を使用したホワイトニングは禁忌とされています。

➃光線アレルギーの方

光線アレルギーは主に日光の光に反応して赤みやかゆみが起こる病気です。
オフィスホワイトニングでは、ホワイトニング剤を歯の表面に塗布した後に光を照射します。
オフィスホワイトニングで使用している光はブルーライトであり日光ではありませんが、光線アレルギーの方はオフィスホワイトニングで使用される光に反応して症状が出るリスクを避けるために、オフィスホワイトニングは控えて頂いております。

➄知覚過敏症の方

知覚過敏は歯が冷たいものや温かいものに過敏に反応し、特に虫歯や歯の神経の炎症などが無い状態でしみるような痛みを一過性に感じる状態です。知覚過敏は象牙質と呼ばれる組織が露出することで起こります。象牙質が露出する原因には、強い力での歯磨きや長時間の酸性飲料の摂取など様々な理由が挙げられます。ホワイトニングをする前から知覚過敏がある場合には、ホワイトニングを行うことで痛みがひどくなり、歯髄炎を引き起こす可能性があります。

患者様一人ひとりの口腔内の状況によって、最適な治療計画は異なってきます。
お悩みの方はぜひ奥州福島デンタルクリニックまでお越しくださいね。
 

 

3.当クリニックのホワイトニングについて

ホワイトニングを受ける患者さんの中には「痛み」に対する不安を持っていらっしゃる方も多くいらっしゃいます。
その為当クリニックでは、できるだけ痛みを抑えた治療方法を提供しています。

まず、当クリニックで取り入れている痛みの少ないホワイトニング方法は、低濃度の過酸化水素を使用したオフィスホワイトニングです。
低濃度の過酸化水素を使用することで、歯の知覚過敏による痛みを軽減することができます。

また、オフィスホワイトニングだけでなく、自宅で行うホームホワイトニングも痛みの少ない方法の一つです。
ホームホワイトニングでは、患者さん自身が適切な濃度のジェルを使用することで、痛みをコントロールできます。指導を受けたうえで行うことで、安全かつ効果的に美しい歯を手に入れることができます。

さらに、当クリニックでは患者さん一人ひとりの歯の状態やニーズに合わせて、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの併用を提案することがあります。
これにより、短期間で効果を実感できるだけでなく、痛みを最小限に抑えることができます。

最後に、痛みを軽減するためのアフターケアも重要です。
当クリニックでは、ホワイトニング後に適切な歯磨き方法や食生活の指導を行うことで、痛みの予防や軽減に役立ちます。
また、定期的なメンテナンスも大切で、適切なフォローを受けることで、ホワイトニングの効果を長く保つことが可能です。
 

 

4. 知覚過敏の痛みを軽減する対処方法

知覚過敏は歯が冷たいものや温かいものに過敏に反応し、特に虫歯や歯の神経の炎症などが無い状態でしみるような痛みを一過性に感じる状態です。
知覚過敏は象牙質と呼ばれる組織が露出することで起こり、象牙質が露出する原因には、強い力での歯磨きや長時間の酸性飲料の摂取など様々な理由があります。

ホワイトニングをした後の知覚過敏は一時的なものであり、時間が経過すると治ることが多いです。
知覚過敏の痛みを軽減する対処方法を4つご紹介します。

➀歯磨き方法の見直し

歯磨きの際に力を入れすぎていると、歯や歯茎に傷がついてしまい知覚過敏の原因になります。
歯ブラシは硬すぎるものは避けて、力を入れ過ぎず、適度なブラッシング圧で磨くことが大切です。
歯磨き圧が強かったり、毛先が硬い歯ブラシの使用により、歯茎が下がり歯の根が露出し、知覚過敏を引き起こします。

➁口腔ケア製品の選び方

知覚過敏用やフッ素配合の歯磨き粉を使ってみてください。
これらの製品は知覚過敏症の痛みを緩和します。

➂食生活の改善

酸性飲料や酸味の強い食品は、歯の表面を溶かしやすく、知覚過敏の原因となります。
特にホワイトニング後1~2日は刺激の強いものを控えるのがおすすめです。
極端に熱いものや冷たいもの、辛いものは控えましょう。
バランスの良い食生活で歯の健康を維持しましょう。

➃定期的な歯科医院受診

歯科医院での定期的な受診により、歯や歯茎のチェックを行うことができます。
早期発見・早期治療が痛みの軽減に繋がりますし、適切な歯磨き方法のついても確認することができます。

これらの日常ケアを取り入れることで、知覚過敏の痛みが軽減されるでしょう。
そして、早期に対策を行うことが、健康な歯を保つためには大切です。

患者様一人ひとりの口腔内の状況によって、最適な治療計画は異なってきますので、お悩みの方はぜひ奥州福島デンタルクリニックまでお越しくださいね。


監修
 院長・審美歯科担当 山田 恵理