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ホワイトニングテープの効果とデメリット お家でできるホワイトニング法と黄ばみ対策

▼目次

1. ホワイトニングの種類

2. ホワイトニングテープ(ホワイトニングシート)のデメリットと注意点

3. 歯の黄ばみの原因と対策を徹底解説

4. お家でのホワイトニング(ホームホワイトニング)のはじめかた

 

 

1. ホワイトニングの種類

歯科医院のホワイトニングには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニング、それらを組み合わせたデュアルホワイトニングという3つの方法があります。それぞれにどのような特徴や効果があるのか、比較してみましょう。
 

➀オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士という国家資格を持ったプロが口腔内を確認しながら施術を行うホワイトニング治療のことを指します。
専用のホワイトニング剤を歯に塗布し、さらに光を照射することで、歯の色を白くすることができます。オフィスホワイトニングでは医療機関しか扱えない高濃度かつ漂白効果の高い専用のホワイトニング剤を用いて行うため、自宅で行うホームホワイトニングよりも速やかに効果を実感しやすいのが特徴です。
ただし、オフィスホワイトニングでは薬剤を歯に塗布する際に奥歯は粘膜に薬剤がつく可能性が高いため、奥歯のホワイトニングは難しくなります。
 

➁ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、患者さんが自宅で行うホワイトニング治療のことを指します。
まずは歯科医院にて歯型を取り、あなたに合う専用のマウスピースを作成します。その後、歯科医院より処方されたホワイトニング薬剤とあなた専用のマウスピースをお渡しします。マウスピースの内側に適量のホワイトニング剤を塗布し、一定の期間(通常は数週間)、患者さん自身が定期的にマウスピースを装着します。ホームホワイトニングは、自分の好きな場所や時間で手軽にホワイトニングできますので、歯科医院で行う光を用いたホワイトニング(オフィスホワイトニング)より歯科医院に通う頻度は少なくて済みます。ホームホワイトニングは、徐々に歯の色を白くすることができるため、自然な仕上がりが特徴です。
 

➂デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングとは、歯科医院から処方されたホワイトニングジェルを自宅で使用する「ホームホワイトニング」と歯科医院で施術を受ける「オフィスホワイトニング」を組み合わせた治療法です。それぞれのホワイトニングのみを行う場合に比べて、組み合わせるデュアルホワイトニングではより高いホワイトニング効果が得られます。デュアルホワイトニングの最大の特徴は、これら2つのホワイトニング法を組み合わせることによって、速やかに効果が現れるとともに、自然で持続的なホワイトニング効果が得られる点にあります。また、両方の方法を行うことで、歯の表面だけでなく内部まで白くすることが可能となり、さらに美しく白い歯を手に入れることができます。

最後に、歯のホワイトニングは個人差がありますので、歯科医院にて口腔内を確認してもらい、自分に適した方法を選択しましょう。
当クリニックでは、患者さん一人ひとりのニーズに合わせたオーダーメイドのホワイトニングプランをご提案します。

 

 

2. ホワイトニングテープ(ホワイトニングシート)のデメリットと注意点

ホワイトニングテープ・シートは、ネットで購入することもでき、安易に歯のホワイトニングをはじめてしまう方もいます。
ホワイトニングテープ・シートを使用するにあたっては、デメリットと注意点を知っておくことが大切です。
 

➀歯や歯茎にダメージを与えるリスク

ホワイトニングシートを適切な方法で使わないと、歯や歯茎にダメージを与えるリスクがあります。
例えば、虫歯になっている部分や、歯質が削れてしまっている部分にホワイトニングテープ・シートを貼り付けると、刺激になり痛みを感じることがあります。

また長時間放置した場合、歯や歯茎にダメージを受けることがあります。
ホワイトニングテープ・シートを使用する際は、製品の使用方法を必ず守り、指定された時間通りに使用することが大切です。
 

➁ホワイトニング成分がムラになることがある

歯の表面に均等にシートを密着させることが難しいため、ホワイトニング成分がムラになりやすいデメリットがあります。
歯にテープ・シートがぴったりと密着していない部分は、ホワイトニング効果が十分に発揮できず、歯の表面にムラが生じてしまいます。
特に歯並びが乱れている場合は、ホワイトニングテープ・シートをぴったり貼るのは難しいため、ホワイトニングテープ・シートは避けるようにしましょう。

歯科医院でのオフィスホワイトニングや、ホームホワイトニング(歯科医院にてその人専用のホワイトニングトレーを作って行う方法)の方が安全ですし、効果も出やすいと思います。

自己判断での使用になるため、敏感な歯や歯茎の方や、虫歯や歯周病の治療中の場合、ホワイトニングテープ・シート使用で痛みが出てくる可能性もあります。
ホワイトニングテープ・シートには便利な面もありますが、デメリットや注意点も把握した上で、適切な方法で使用することが大切です。
自己責任のもと、行うようにしてください。

ホワイトニングに、より高い効果や安全性を求める場合は、歯科クリニックでのホワイトニングを検討してください。
当クリニックでも、ホワイトニングの相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

 

3. 歯の黄ばみの原因と対策を徹底解説

歯の黄ばみの原因はいくつかあります。
 

➀食品や飲み物に含まれる着色料が詰め物や差し歯の表面に付着する場合

例えば、コーヒー、赤ワイン、カレー、チョコレート、ソース類など濃い色の食品には多くの人工着色料や天然着色料が含まれています。
これらの着色料が繰り返し接触することで、黄ばみが生じやすくなります。特にプラスチック素材の差し歯は歯の表面に着色しやすいです。
 

➁喫煙

喫煙(タバコ)の煙は多くの有害物質を含むほか、着色物質も含まれています。喫煙している人の部屋の壁色が変色してくるのと同じように、タバコの着色物質が詰め物や差し歯の表面に付着し、長期間喫煙していると、段々と黄ばんできてしまいます。
 

➂口内環境の悪化が関与する場合

先程述べたように、色の濃い食品や飲み物は歯に着色しやすいため、日ごろのケアをしていないと歯は黄ばみやすくなります。さらに歯周病や虫歯などの口腔内疾患により口内環境が悪化すると、歯が黄ばんでくることがあります。
 

➃差し歯や詰め物の素材の老朽化

保険治療で使われている差し歯はレジンというプラスチックの素材でできています。レジンには吸水性があり、年数が経過すると、素材の劣化が進んで表面が変色しやすくなります。

黄ばみを防ぐためには、まずは適切な口内ケアが重要です。
正しい歯磨き方法を実践し、日頃からのセルフケアに加えて、歯科検診でのクリーニングを行いましょう。

また、食生活や喫煙の見直しも大切です。そのうえでの経年劣化などにより黄ばんでしまった差し歯や詰め物を白くしたい場合は、ホワイトニングでは差し歯や詰め物を白くすることは難しいため、差し歯や詰め物自体を入れ替える必要があります。セラミックの差し歯であれば、レジンの差し歯よりも変色は少なくなり、白さが長持ちします。

 
自分のライフスタイルや口腔状態に合わせてアプローチすることが大切です。
当院では、患者様一人ひとりに合ったケア方法をアドバイスさせていただいておりますので、お気軽にご相談ください。

 

 

4. お家でのホワイトニング(ホームホワイトニング)のはじめかた

 
ホームホワイトニングとは、患者さんが自宅で行うホワイトニング治療のことを指します。

まずは歯科医院にて、歯科医師により口腔内の確認を行います。
虫歯や歯周病の状態を確認して、必要に応じて虫歯治療やクリーニングを行います。
このように、ホワイトニング前に口腔内の状態を整えることが重要になります。

それから歯型をとり、あなたに合う専用のホワイトニング用マウスピースを作成します。
その後、歯科医院より処方されたホワイトニング薬剤とあなた専用のマウスピースをお渡しします。
マウスピースの内側に適量のホワイトニング剤を塗布し、一定の期間(通常は数週間)、患者さん自身が定期的にマウスピースを装着します。

ホームホワイトニングは、自分の好きな場所や時間で手軽にホワイトニングできますので、歯科医院で行う光を用いたホワイトニング(オフィスホワイトニング)より歯科医院に通う頻度は少なくて済みます。
またホームホワイトニングは、徐々に歯の色を白くすることができるため、自然な仕上がりが特徴です。

ホワイトニング後は、色の濃い飲食物を避けるように心掛けてください。
歯の表面のペリクルが再生するまで(約48時間)は着色しやすくなります。
コーヒー、紅茶、赤ワイン、お茶、カレーなどの色の濃い飲食物を摂取する頻度が高い場合、歯が黄ばみやくなります。
食事の際には、食事バランスを意識しながら、できる限り白い食材を中心に選ぶと良いでしょう。

自分のライフスタイルや目指す歯の白さに合わせて、適切なホワイトニング方法を選択してください。
当クリニックでは、患者さんのご要望に合わせた最適なプランをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。


監修
 院長・審美歯科担当 山田 恵理