▼目次
1. マイクロスコープとは?根管治療における必要性
2. マイクロスコープを使った根管治療のメリットとデメリット
3. 外科的歯内療法(外科的根管治療)のマイクロスコープの応用
4. 福島駅東口すぐの歯医者 奥州福島Premiumデンタルクリニックの根管治療
まとめ
歯の根の奥深くにある「根管(こんかん)」に感染が起こった際、歯を残すために行われるのが根管治療です。しかし、その根管は非常に細く複雑な形をしており、肉眼での確認は困難です。そこで、最近注目されているのが「マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)」を使用した治療法です。マイクロスコープは視野を大きく拡大できるため、精密な処置が可能になりますが、一方で導入していない歯科医院も存在します。今回は、マイクロスコープの基本情報と、根管治療におけるその必要性について整理します。
1. マイクロスコープとは?根管治療における必要性
マイクロスコープとは、歯科治療の現場で使用される高倍率の顕微鏡です。根管のように狭く暗い部分を明るく拡大して見ることができるため、近年では多くの歯科医師が治療の精度を上げる目的で導入しています。
①高倍率での可視化が可能
肉眼では見えないような微細な部分を最大で20倍程度まで拡大でき、根管内の汚れやヒビ割れなどを視認しやすくなります。
②治療の精度が向上が期待
見えにくい部位も拡大して見やすくなるため、取り残しによる再発リスクが低くなります。特に複雑な根管構造を持つ奥歯での効果が大きいとされています。
③治療ミスのリスク軽減
マイクロスコープを使用し拡大して見ることで、根管内の器具の破折や根の穿孔といった事故のリスクが軽減につながる可能性もあります。
④記録・説明にも役立つ
カメラ付きのマイクロスコープでは、治療の様子を録画・撮影できるため、患者さんへの説明や記録保管にも活用できます。
マイクロスコープは、高度な技術が求められる根管治療において、治療精度と予後の安定性を高めるための重要な機材です。
2. マイクロスコープを使った根管治療のメリットとデメリット
マイクロスコープを用いた根管治療には、さまざまなメリットがありますが、すべてのケースで万能というわけではありません。ここでは、使用による代表的なメリットとデメリットを整理します。
《メリット》
①歯を残せる可能性が高くなる
細かな構造の確認ができることで、抜歯せずに歯を保存できる可能性が高まります。これは特に奥歯の治療で大きな効果を発揮します。
②処置の信頼性向上
歯科医師にとっても処置の精度が格段に上がるため、患者さんにとっても安心材料となるかもしれません。小さな部分まで見やすくなることで、迷いや勘に頼った処置が減ります。
《デメリット》
①治療費が高額になる場合がある
マイクロスコープを用いた治療は、設備費や技術料が加算される場合があり、保険適用外での治療になると費用が高くなることがあります。
②治療時間が長くなることもある
丁寧で慎重な処置が求められる分、1回あたりの治療時間が長くなる場合があります。ただし、結果として再治療リスク軽減につながるというメリットもあります。
③導入していない医院もある
すべての歯科医院にマイクロスコープが導入されているわけではないため、希望する場合は対応可能な医院を探す必要があります。
以上のように、マイクロスコープには多くのメリットがありますが、治療計画や予算に応じて選択が求められます。
3. 外科的歯内療法(外科的根管治療)のマイクロスコープの応用
一般的な根管治療の処置で治癒しない場合、「意図的再植」や「歯根端切除術」などの外科的歯内療法が必要となるケースがあります。
外科的歯内療法でマイクロスコープを使用する理由は以下です。
①視野の拡大と精密な操作
マイクロスコープは肉眼の数倍から数十倍に拡大でき、微細な構造(根尖部、破折線、副根管など)を視認できます。これにより、以下のような精密操作が期待できます。
・小さな根尖孔の特定と清掃
・クラックや穿孔部の早期発見
・根尖病変部の的確な除去
②治療の成功率向上
マイクロスコープの使用により、感染源の取り残しや不適切な封鎖のリスク軽減や、再発リスク軽減につながり、治療の成功率を高めることが期待されます。
③保存可能な歯を見極める
一見抜歯適応と思われる歯も、マイクロスコープで破折の範囲や歯根の状態を正確に把握することで、保存の可能性を判断できる場合があります。
④歯周・骨組織への侵襲を最小限に
患部を正確に特定することで、切開範囲や骨の削除量を最小限に抑え、術後の腫れや痛みも軽減されやすくなります。
⑤記録・説明ツールとしても有用
マイクロスコープにはカメラ機能が備わっているため、術中記録の保存や患者さんへの説明(ビジュアルによる理解促進)も可能になります。
4. 福島駅東口すぐの歯医者 奥州福島Premiumデンタルクリニックの根管治療
福島市・福島駅東口の歯医者 奥州福島Premiumデンタルクリニックは、歯を残すことに特化した根管治療を提供しています。マイクロスコープを用いた精密治療で患者さんの大切な歯を守ります。
歯を残すためには今ある歯を正しく診査・診断した上で治療方針を決定する必要があります。そのためには治療前にレントゲン・CT撮影や口腔内の温痛、冷通、打診痛などの検査、患者さんご自身からのヒアリングなど診査・診断を丁寧に行います。その結果を元に患者さんの生涯のお口の健康を考えた治療法を提案いたします。
また、根管治療を成功に導くためには歯と歯周組織に細菌感染が再び起こらない環境で治療を行う必要があります。そのために器具は滅菌済みや使い捨て(新品)を使用し、ラバーダムという特殊なゴムで唾液による細菌感染を防ぐなど「無菌的環境下」で治療を行うことも大切です。
「かかりつけの歯科医院で抜歯が必要と言われた」「歯の根の治療(根管治療)を何回も繰り返している」「治療後に歯や歯茎にずっと違和感がある」など、自分のお口に不安がある方は是非一度奥州福島Premiumデンタルクリニックにご相談ください。
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まとめ
根管治療においてマイクロスコープの使用は、治療の正確性や歯の保存率を高めるための有効な手段です。特に複雑な根管構造の場合には、再発防止やトラブルの予防にもつながります。ただし、費用や医院の対応に差があるため、導入医院を選ぶ際にはしっかりと情報収集と相談を行うことが大切です。
福島市、福島駅周辺で根管治療におけるマイクロスコープの使用をご検討の方は、奥州福島Premiumデンタルクリニックまでお問い合わせください。
監修
奥州福島Premiumデンタルクリニック
TOKU根管治療専門室 鈴木篤太郎